デザイン会社のモラル

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デザイン会社のモラル

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インターネット上には多くの情報があります。
デザインの参考に、と思って画像検索すればたちまち意図に沿った参考資料がずらりと一覧表示されます。
十数年前までこんなことはありませんでした。
私がこの業界に入った頃は数万円する資料を購入して、処理や切り口の参考にしたものです。
参考にすると言っても資料に掲載されているロゴマークはCanon ・Panasonic・KIRIN…等大手企業のものであったり、チラシなどの参考にしても同様で大手ハウスメーカーやチェーン店など名前の聞き覚えのある企業が名を連ねます。
資料を見ながら、「あ、この処理はバランスがいいな」「あ、こういうキャッチフレーズは消費者の心に響くな」という感じでアイデアだけチョイスします。
しかし現在、検索ワードを工夫するとイメージに近いロゴマークや紙媒体がずらずらと出てくるわけです。これはデザイナーにとって格好のアイデアの巣窟となります。

記憶に新しく今なおネット上で話題になっている東京五輪のエンブレム問題。
佐野研二郎氏は過去数回にわたり盗作を思わせるデザインを繰り返してきたと報道されました。ディレクターとして表に立ち、数パターン制作するデザインの中には本人が作らなくて部下やデザイナーが作ったものが表に出ていくケースがあります。
その数パターンのアイデアの中には著作権を侵害するものが混ざっているかもしれません。

デザイナーとしてのモラルを遵守することはもちろんですが、会社はそれらのアイデアがどういう経緯で生まれたのか調べる仕組みを作っておく責任があります。

ジャムに於きましては今後、幾つかの仕組みを作り、体質にしていくことを会議にて決めました。
参考にした資料がある場合、必ず出力をして内部の打合せで提示すること。
ロゴマークの制作手順を体系化する。
参考資料の出力、打合せ→サムネイル→打合せ→仕上げ→提出
デザインの経緯を残しておく(サムネイル、資料など)
製作のモラルチェック責任者を決め、モラル確認の印鑑を捺印の上クライアントへ提出。

等々、モラル遵守に取り組んでいきたいと思います。


2 Comments

鬼嫁松

2016年6月8日 at 8:57 pm

インターネットで情報が取れたり、またインターネットに情報を簡単にアップできる時代だからこそ、会社として仕組みを作る事はとても大事な事だと思います。
個々だと、許容範囲にバラツキがでますよね。。。
いい仕組みだと思います。
安心できる会社になるには、クライアントに対する細やかな配慮が必要ですね。

u-39

2016年6月6日 at 8:56 pm

他に似てると思えば似てるし、オリジナルと言われると、そう思える。その分難しくなる、この世の中。

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