京都南座「まねき看板」

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京都南座「まねき看板」

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年の瀬、京都南座で行われる歌舞伎「吉例顔見世興行」の時、出演する役者の名前を記した「まねき看板」が南座の正面に上がります。
この「まねき」は京都の妙傳寺(みょうでんじ)で井上優さんという方が毎年一人で1ヶ月以上かけて縦1間のヒノキ板に書いています。

記事などで紹介される時は「勘亭流という書体で…」と紹介されてますが、この文字は南座の「まねき」にしか使われておらず「まねき文字」というオリジナルなんです。

実際、勘亭流より線は太く、いたるところで字を崩したり付録(点や線)を加えています。
例えばこれは「竹」という字。

真ん中の線はお客が入るようにという遊び心です。



墨もにかわや清酒が入っているらしい(直接聞いてませんが)

 



板の厚さの違いは役者の格の違いだそうです。

 

いつ頃だったか聞きそびれましたが、当初提灯屋さんが書かれていたそうですが、迫力がないということで、井上さんの師匠がこの文字で書き始めたそうです。
ただ、弟子がいないそうで、職人の後継者問題はここにもありました。
お話を聞くと、文字を書くというより模様を描く、空き(余白)を描いている感覚だそうです。
そういえばレタリングを教わった時、文字は余白を見てバランスを取ると教わりました。

もちろん広告物のチラシでもWEBでも余白は重要です。
余白を多く取ると高級感が、余白を少なくすると賑やかになるなど同じ内容でも雰囲気は変わります。
広告物に限らず、物事は対象物だけでなくその周りもみることも大切なんですね。

今年南座が改装中のため、まねき看板はロームシアター京都にて上がっています。
もし京都へお越しの際は実際に見てはいかがでしょうか。

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デザイン制作は北九州市のデザイン事務所 株式会社ジャムへ

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17 Comments

JAD hira

2017年12月19日 at 9:23 am

大相撲の番付しかりですが、この文字の迫力はやっぱり凄いですね。

しかも板の厚みで格の違いがあるなんて。
何にでもやはり、理由があるんですね〜。

間近で見られたなんて羨ましすぎます。

村上

2017年12月7日 at 3:51 pm

文字がとってもユニークで可愛いらしい文字で私は好きですwww
弟子がいないのは本当問題ですよね
後を次いでくれる人が出て来てほしいです。

    ooga

    2017年12月7日 at 10:59 pm

    後継問題は日本中深刻です。
    普通に働いてる人だと1ヶ月以上空けないといけないから無理みたい。となると定年した人?かな。

おの

2017年12月6日 at 5:46 pm

美しい職人の手仕事を近くで見れてうらやましいです。
文字のカタチに縁起を担がせているのもおもしろいですね。

    ooga

    2017年12月7日 at 10:56 pm

    何でも実際に見るのって貴重ですよね。
    書道と言うよりデザインセンスが必要のような。

JAD wassie

2017年12月4日 at 6:48 pm

凄い迫力ですね!レタリングのように全ての輪郭をとって塗りつぶすのかな?と思ったけれど、実際に筆で描いてるところに驚きました。

    ooga

    2017年12月4日 at 9:58 pm

    書道とも違って補正しながら書いてるけど、なんか楽〜に書いてるのよね。
    長く続けて欲しいです。

u-39

2017年12月2日 at 5:54 pm

この筆文字は相撲番付の名前でよく目にします。
字がうまいっていいですね。自分、結構へたなので字がうまい方はちょっと尊敬します。

    ooga

    2017年12月3日 at 4:03 pm

    相撲番付は「相撲字」で、跳ねや払いなどよく見ると違うんです。ただ同じ様に隙間なくお客さんが入る様にということで書かれてるのは同じですね。(その意味も後付けらしいですが(^^)

鬼松

2017年12月1日 at 10:23 am

まねき文字初めてみました!!!
中村の「村」の字も独特ですね。。。

いつも素敵な所に行って、いいですね。

また、どの仕事も共通する事があるので、
勉強になりますねーーーー。

余談ですが、テレビのセブンルールという番組が最近面白くて、見始めました。。。
ぜひ!

    ooga

    2017年12月2日 at 8:57 am

    そう、「村」も最初はもっとシンプルだったそうで、今は左右対称になるように付録をつけてるそうです。
    セブンルールまだ見たことないです。
    自分に7つもルールがあるだろうか…
    来週見てみますね。

JADたあな

2017年11月30日 at 8:53 pm

えー!看板に筆を入れているところを、こんなに間近で見れるんですか?もしかしてOGAさん、こんな舞台裏に顔パスで入れるVIPさんなんですか!?

    ooga

    2017年12月2日 at 8:50 am

    はい、
    びっくりするほど・いっぱん・ぴーぽー
    です。
    サインクリエーター協会の方が知り合いになって、そして押し掛けていきました。

マーシー

2017年11月29日 at 10:16 am

すごい迫力ですね。
後継者がいないなんてもったいないです。
是非とも後世に残したい書体です。
フォントでは出せない手書きの文字は
見る人への伝わり方が全然違いますね。

    ooga

    2017年11月29日 at 10:14 pm

    歌舞伎ファンの方はこの文字に囲まれてるだけで嬉しいと言ってました。
    スラスラと書かれるんで簡単そうに見えるんですが、にじみとかも考慮しながら書いてるんで、大変でしょうね。

ホサカ

2017年11月28日 at 7:42 pm

まねき看板、初めて知りました。
写真を見るだけでも楽しいですね!
遊び心が文字に色んな表情を与えてくれそうですね。

    ooga

    2017年11月29日 at 10:02 pm

    私も去年初めて知ったんです。
    自分が書いてるのが唯一だから間違い
    というのはないそうです(^^)

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