Daily Archives: 2017年11月26日

  • 17

京都南座「まねき看板」

Category : 未分類

年の瀬、京都南座で行われる歌舞伎「吉例顔見世興行」の時、出演する役者の名前を記した「まねき看板」が南座の正面に上がります。
この「まねき」は京都の妙傳寺(みょうでんじ)で井上優さんという方が毎年一人で1ヶ月以上かけて縦1間のヒノキ板に書いています。

記事などで紹介される時は「勘亭流という書体で…」と紹介されてますが、この文字は南座の「まねき」にしか使われておらず「まねき文字」というオリジナルなんです。

実際、勘亭流より線は太く、いたるところで字を崩したり付録(点や線)を加えています。
例えばこれは「竹」という字。

真ん中の線はお客が入るようにという遊び心です。



墨もにかわや清酒が入っているらしい(直接聞いてませんが)

 



板の厚さの違いは役者の格の違いだそうです。

 

いつ頃だったか聞きそびれましたが、当初提灯屋さんが書かれていたそうですが、迫力がないということで、井上さんの師匠がこの文字で書き始めたそうです。
ただ、弟子がいないそうで、職人の後継者問題はここにもありました。
お話を聞くと、文字を書くというより模様を描く、空き(余白)を描いている感覚だそうです。
そういえばレタリングを教わった時、文字は余白を見てバランスを取ると教わりました。

もちろん広告物のチラシでもWEBでも余白は重要です。
余白を多く取ると高級感が、余白を少なくすると賑やかになるなど同じ内容でも雰囲気は変わります。
広告物に限らず、物事は対象物だけでなくその周りもみることも大切なんですね。

今年南座が改装中のため、まねき看板はロームシアター京都にて上がっています。
もし京都へお越しの際は実際に見てはいかがでしょうか。

*****************************

デザイン制作は北九州市のデザイン事務所 株式会社ジャムへ

●株式会社ジャムのページ https://jam-com.jp

<ついでにこちらもポチッとして下さい!>

ポチッとして下さい! にほんブログ村 デザインブログ 広告デザインへ