青の洞門とネモフィラ

青の洞門とネモフィラ

青の洞門を舞台とした小説『恩讐の彼方に』のストーリーです。
(以下、ネタバレ含みます)

市九郎という青年は、仕えていた武家屋敷の主人を殺めてしまったことから
逃亡生活をおくるようになり、逃げた先の峠で宿屋を営みつつ、
宿泊客を殺めては身ぐるみをはぐ生活を繰り返していました。

しかし、罪を犯して絶え間ない後悔を感じながら生きる市九郎はやがて出家し、
厳しい修行ののち、禅海和尚となって修行の旅にでかけました。

そんな旅の途中、禅海さんはこの耶馬溪にたどり着き、
ひとびとが命がけで川を渡っているのを見て不憫に思い、この場所にトンネルを掘ることを決意します。

なんと禅海さん、たったひとり、ノミと槌だけで岩盤を掘り進みます。
起きてはほり、食事をしては掘り、川で水浴びをしたかとおもえばまた掘り。
そんな毎日を繰り返しながら、すこしづつ、すこしづつ岩盤を掘り進んでいきました。

「人の手で山をくり抜くことなんでできるもんか!」と

最初は馬鹿にしてみていた町民も、だんだんと心を動かされて
農作業の合間に協力する人も増えてきます。
町民が代わる代わる和尚さんの仕事を手伝うようになってから、工事は次第にはかどっていきました。

開通まで残り数分の1。

そんなとき、禅海さんがそのむかしに殺めた武士の息子、実之助が訪ねてやってきます。

実之助いわく。

私は、父の仇を探し歩いている者である。
禅海というお坊さんが、市九郎という名前で昔父に仕えていた。
あなたは私の父の仇である、神妙に仇討ちを受けるが良い!

なんと、僧禅海がその昔に殺めた主人の息子が、
復讐のために全国をたづね歩き、今この場所までたどり着いたというのです。
これまでに犯した罪を考えれば、逃げるなどもってのほか。
禅海さんには、この青年の刃を受け入れるほかありませんでした。

しかし禅海さんはひとつだけお願いがあるといいます。

今掘っているトンネルが、やっとあとすこしのところで開通しそうなのです。
どうか、私をうつのはそれまでの間、少し待って頂けないだろうか。と。

仇討ちにやってきた実之助は、あいわかった、それではトンネルが掘り終わるまで待ってしんぜよう。
その代わり、早く仇討ちを果たすために、私も一緒にトンネルを掘るのを手伝います。

こうして、仇討ちする側と、される側の奇妙な共同作業、
不思議な共同生活がはじまりました。

二人はともに起きては掘り、食事をしては掘り、川で水浴びをしては掘るという生活を
何日、何十日、何年とともに過ごしていく事になります。

そして、数年後ようやっとトンネルは開通。
喜ぶ町民たちの感謝のことばもそそくさに、僧禅海はくるりときびすをかえして、
仇討ちにやってきた実之助に向かって、さあ、いまこそ私を討ちなさい!言い放ちました。

しかし、数年間ともにトンネルを掘り進み、
僧となって懺悔の人生を歩んでいる市九郎を目の前にして、
もはや実之助の恨みは完全に霧消してしまっていました。

小説『恩讐の彼方に』は、そんな罪を犯して絶え間ない後悔を感じながら生きる市九郎が
実之助との抱擁という形で、最後は魂の救いを受ける物語です。

 

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そんなストーリーで知られる、青の洞門で知られている、大分県中津市の耶馬溪に、
数年前からネモフィラをつかった町おこしプロジェクトが始まったそうなので、仕事終わりに見てきました。

夜に行ったので、より幻想的。

 

よく見ると、ほら。
早く安全に通れるようにと、夜どおし岩を削る和尚さんの
手元を照らすかのようにネモフィラの青々とした灯りが
そっと山肌を照らしていましたよ。

耶馬渓を代表する観光地「青の洞門」の、その「青」にこだわって新たな観光を生み出そうと地元の方々たちが一緒になって2012年に立ち上げたプロジェクト。青の洞門沿いの田んぼ一面にブルーのネモフィラが咲き誇り、競秀峰のゴツゴツとした山肌と可愛らしい小花の対比が、なんとも美しい景観となっています。ネモフィラは、やや大きいインシグニスブルーという品種を使っているそうですよ。

ちなみに「恩讐の彼方に」は小説ですが、青の洞門が江戸時代に僧禅海さんによって、人力で掘られたトンネルだということは真実だそうです。なんともすごい話ですよね。ネモフィラと同じくらい心を打つ小説です。よかったらご一読されてみてはいかがでしょうか。

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